はじめに
いちじくは、やわらかな果肉と上品な甘さが魅力の果物です。「どんな栄養がある?」「何個くらい食べる?」「皮ごと食べられる?」「ドライいちじくとはどう違う?」と迷いやすいところを、この記事で整理します。
この記事では、文部科学省の食品成分表、農林水産省の食事バランスガイド、JAグループなどの情報をもとに、いちじくの栄養、食べる量の考え方、生とドライの違い、選び方・保存までを紹介します。
いちじくは、季節の小さなデザートに向く果物
完熟したいちじくは、なめらかな果肉とやわらかな甘さを楽しめます。そのまま食べたり、ヨーグルトやサラダに添えたりすると、季節感のある一皿になります。
中のつぶつぶは花にあたる部分で、「無花果」という名前もその特徴に由来すると紹介されています。旬の果物として、食感や香りを味わいながら取り入れましょう。
生いちじく100gの主な栄養成分
| 項目 | 可食部100g当たり |
|---|---|
| エネルギー | 57kcal |
| 水分 | 84.6g |
| たんぱく質 | 0.6g |
| 脂質 | 0.1g |
| 炭水化物 | 14.3g |
| 食物繊維総量 | 1.9g |
| カリウム | 170mg |
| カルシウム | 26mg |
出典は、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」の食品番号07015「果実類/いちじく/生」です。数値は可食部100g当たりで、1回に食べる量の推奨ではありません。
いちじくの食物繊維とカリウム
食物繊維は100gあたり1.9g
生いちじくには、可食部100g当たり食物繊維総量1.9gが含まれます。食物繊維は、野菜、豆類、海藻、きのこ、穀類など、ほかの食品からも取り入れられます。食物繊維をほかの食材からも取り入れたい方は、腸活と食事の基本も参考になります。
カリウムは100gあたり170mg
生いちじくには、可食部100g当たりカリウム170mgが含まれます。カリウムは、いちじく以外のさまざまな食品にも含まれています。腎機能の低下などでカリウム制限を受けている方は、自己判断で量を増やさず、医師や管理栄養士の指示を優先してください。
いちじくは何個くらい?食べる量の考え方
いちじくは大きさに差があるため、一律に何個までとは決められません。食事バランスガイドでは果物1つ(SV)を主材料重量約100gとしているため、個数よりも、ほかの果物と合わせた量で考える方が分かりやすいです。
2200±200kcalを想定した基本形では、果物は1日2つ(SV)が目安です。ただし、これは全員に一律の量ではありません。実際の適量は性別、年齢、身体活動量などによって異なります。
いちじくの食べ方4つ
1. そのまま食べる
食べる直前にやさしく洗い、軸の硬い部分を除いて食べます。皮の食感が気になる場合は、軸側から薄くむくと食べやすくなります。
2. 無糖ヨーグルトに添える
いちじくの甘さを生かして、ヨーグルトに添えると、朝食や軽いデザートに取り入れられます。ヨーグルトの選び方や食べ方も知りたい方は、ヨーグルトの記事も参考になります。
3. 葉物やナッツとサラダにする
葉物、ナッツ、チーズなどと合わせると、甘さと食感の変化を楽しめます。サラダや間食にナッツも取り入れたい方は、ナッツの記事も参考になります。
4. 熟したものはソースやコンポートにする
熟したいちじくは、ジャムやコンポート、ソースにも使えます。トースト、ヨーグルト、肉料理のソースなど、甘さと香りを生かせる使い方があります。
生とドライいちじくの違い
| 項目 | 生 | 乾 |
|---|---|---|
| エネルギー | 57kcal | 272kcal |
| 水分 | 84.6g | 18.0g |
| 炭水化物 | 14.3g | 75.3g |
| 食物繊維総量 | 1.9g | 10.7g |
| カリウム | 170mg | 840mg |
| カルシウム | 26mg | 190mg |
生は食品番号07015「果実類/いちじく/生」、乾は食品番号07016「果実類/いちじく/乾」の値です。100g同士の比較であり、実際の1回量を示すものではありません。
ドライいちじくは水分が少ないため、同じ100gで比べると、エネルギー、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウムの値が生より大きくなります。
皮・選び方・保存・注意点
皮ごと食べるか、むくかは好みで
JAグループのレシピには、いちじくを皮ごと使うものがあります。一方で、JAグループのいちじく情報では、軸の方から皮をむくとむきやすいとも紹介されています。皮ごと食べるか、薄くむくかは、皮の状態や食感に合わせて選びましょう。
色の異なる6つの商用品種を比較した研究では、濃い色の品種ほどアントシアニンなどの含有量が高く、果皮の寄与も大きいことが報告されています。ただし、含有量には品種差があり、すべてのいちじくで同じとは限りません。
果物の皮の扱いを比べたい方は、キウイの皮ごとの食べ方も参考になります。
選ぶときは、ふっくら感と果皮を見る
選ぶときは、ふっくらとしていて形がよく、果皮にハリと弾力があり、傷がないものを目安にします。完熟の目安として、おしりが開いているものも紹介されています。あわせて、傷みがないかも確認しましょう。
保存は袋に入れて野菜室へ
いちじくは日持ちしにくい果物です。保存する場合はビニール袋に入れて野菜室へ入れ、早めに食べ切りましょう。数日食べられないときは、ジャムやコンポートに加工する方法もあります。
食後に違和感が出たら
食後にかゆみ、じんましん、口まわりの違和感などが出た場合は食べるのをやめ、症状に応じて医療機関へ相談してください。
枝や葉の乳液にも注意
いちじくの葉や若い枝から出る乳液には、光に反応する成分が確認されています。この注意は、枝や葉を剪定・収穫するときの乳液についてです。皮膚に付いた場合は、その部分を強い日光にさらさないよう注意しましょう。赤みなどが出た場合は、医療機関へ相談してください。
いちじくを通販で選ぶときのポイント
生いちじくを通販で選ぶ場合は、内容量、パック数、産地、到着予定日や冷蔵庫の保管スペースを確認しましょう。ドライタイプは、内容量と商品表示の保存方法を確認し、使い切れる量を選びます。
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旬の生いちじくを楽しみたい方
ドライいちじくをまとめて使いたい方
よくある質問
Q:いちじくは毎日食べる必要がありますか?
A:毎日と決める必要はありません。ほかの果物も含め、1日の果物量や食事全体に合わせて取り入れましょう。
Q:いちじくは何個までですか?
A:大きさに差があるため、一律に何個までとは決められません。個数よりも、ほかの果物を含めた一日の量で考えましょう。
Q:皮ごと食べられますか?
A:皮ごと食べることもできます。皮の食感が気になる場合は、軸側から薄くむいて食べられます。
Q:ドライいちじくでもいいですか?
A:ドライいちじくも取り入れられます。同じ100gで見ると、生より水分が少なく、エネルギーや食物繊維、カリウムなどの値が大きくなります。
Q:いちじくは夜に食べてもいいですか?
A:食べる時間だけで一律に決める必要はありません。ほかの果物や間食も含め、一日の食事全体で考えましょう。
まとめ|個数より全体量で、季節の甘さを楽しむ
生いちじくは、可食部100g当たり57kcal、食物繊維総量1.9g、カリウム170mgを含む果物です。栄養を見るときは、100g値を食べる量の推奨と混同せず、ほかの果物や食事とのバランスで考えましょう。
皮は状態や好みに合わせて、皮ごと使う方法と薄くむく方法を選べます。生とドライでは100g当たりの水分や成分量が大きく異なるため、用途に合わせて使い分けながら、季節の甘さを楽しんでください。
参考にした公的・専門情報
- 文部科学省 食品成分データベース:果実類/いちじく/生
- 文部科学省 食品成分データベース:果実類/いちじく/乾
- 農林水産省:「何を」「どれだけ」材料と料理区分
- 健康日本21アクション支援システム:食物繊維の必要性と健康
- JAグループ:イチジク(無花果)
- JAグループ:イチジク(無花果)を使ったレシピ一覧
- 消費者庁:食物アレルギー表示に関する情報
- PubMed:Ficus carica; isolation and quantification of the photoactive components
- PubMed:Antioxidant activities and anthocyanin content of fresh fruits of common fig
- NIH Office of Dietary Supplements:Potassium Fact Sheet for Consumers
- DermNet:Phytophotodermatitis


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